なぜミッドレンジシャーマンのみがTier1だったのか考える
2016/11/05
ハースストーンをはじめて1年ぐらいが経過しました。
ようやく作ったドクターブームがスダンダード落ちして凹んでいた時期が懐かしいです。
最近はちまちまと遊んでるレベルなのですが、ハースストーンで現在熱いヒーローはシャーマンです。
今回は最近流行っているミッドレンジシャーマンについて紹介します。
なぜミッドレンジシャーマンのみがTier1だったのか考える
10月中旬に発表された海外のデッキ格付けにおいてミッドレンジシャーマンのみが最高位デッキ(Tier1)扱いになりました。
Tier(ティアー)はランク戦におけて安定して勝てる目安であり、Tier1は最も優秀なデッキになります。
デッキは毎週更新されますが、Tier1には複数のデッキが存在する場合が多いです。
1つのデッキのみがTier1に存在するのは珍しいことになります。
そして、ミッドレンジシャーマンがどれだけ強いのかを物語っています。
ミッドレンジシャーマンの特徴
序盤から終盤においてテンポ良くミニオンを並べたり、敵のミニオンを一掃できる万能なデッキ。
ヒーローパワーとのシナジーがあるカードをプレイすることで、カードを温存しながら有利な盤面を維持出来ます。
個人的な印象としては、ワン・ナイト・イン・カラザンにて追加された『精霊の爪』がとても強い印象を受けます。
『精霊の爪』はヒーローパワーで登場するトーテムや『ブラッドメイジ・サルノス』で1マナで3回殴れる3火力武器に変身します。
精霊の爪のみで序盤のミニオンをほぼ除去可能であり、後半は本体を殴ってプレッシャーを与えることも出来ます。
さて、ミッドレンジシャーマンの特徴は大きく分けて3つあります。
ヒーローパワーと相性が良いカードが豊富
抑止力の高い除去スペルがある
どのデッキに対しても同等か有利がとれる
この3つにて細かく説明して行きます。
ヒーローパワーと相性の良いカードが豊富
ヒーローパワーで登場するトーテムは貧弱ですが、トーテムを強化する『サンダー・ブラフの勇士』と相性が良いです。
その他にも『炎の舌のトーテム』『地底よりのもの』などトーテムと相性の良いカードが豊富。
一度盤面が綺麗に除去されても再びミニオンを並べる速度が早く、中盤~終盤においてもヒーローパワーが役立ちます。
ヒーローパワーによって手札を温存しつつ相手にプレッシャーを与える事が有利に働きます。
何度も何度も相手ミニオンにプレッシャーを与えられる
『メイルシュトロームのポータル』や『ライトニングストーム』は軽量ながらも優秀な除去スペルです。
呪文ダメージが上昇していれば更に使いやすく、序盤~中盤で有利な場面を何度も作れます。
終盤においても並んだミニオンと組み合わせて有利な盤面を維持することも可能です。
ほぼどのデッキに対しても同等か有利がとれる
ミッドレンジシャーマンはヒーローパワーを使いながらカードを温存して戦えるので、ある程度どのデッキに対しても良い勝負が出来ます。
1ターンで殺されるフリーズメイジなどを除けば同等か有利がとれます。軽量ミニオンが多いアグロ系に対しては有利です。
キーカードの紹介
ミッドレンジシャーマンにおけるキーカードは
『トンネル・トログ』
『精霊の爪』
『炎の舌のトーテム』
『ライトニングストーム』
『呪術』
『サンダー・ブラフの勇士』
『地底よりのもの』
これらのシャーマンクラスカードの他に
『ブラッドメイジ・サルノス』
『アジュア・ドレイク』
これらの中立カードがキーカードになります。
個別のカード指南
トンネル・トログ
序盤における主力カード。オーバーロードコストによって攻撃力が上昇。
ライトニングストームなどのオーバーロードカードと相性が良い。
序盤であればすぐにプレイしてOK。後半はオーバロードと組み合わせてプレイしたい。
精霊の爪
相手の軽量ミニオンを倒すことが出来る優秀な武器。
味方ミニオンに呪文ダメージ上昇がいる事で攻撃力が3になる。
シャーマンのヒーローパワーや『ブラッドメイジ・サルノス』と相性が良い。
炎の舌のトーテム
隣接するミニオンの攻撃力を+2上昇させる優秀なトーテム。
このミニオンを上手く使えるかが重要で、生き残れば継続して有利な盤面を維持できます。
ライトニングストーム
相手ミニオンに対して2~3ダメージ与えることが出来る優秀な除去スペル。
呪文ダメージ上昇のミニオンを組み合わせることで3~4ダメージにすることも出来ます。
呪術
相手のキーカードや終盤における強力なミニオンを0/1のカエルに変身。
優秀なスペルだが使うタイミングが難しい1枚。
サンダー・ブラフの勇士
ミッドレンジシャーマンにおけるフィニッシャーカード。
並べたトーテムを一気に強化してゲームを終わらせに行きます。
出来ればヒーローパワーと合わせて7マナでプレイ。
地底よりのもの
優秀な挑発持ちミニオン。
プレイしたトーテムの数でマナが軽減されるので中盤以降だと2~0マナでプレイ可能。
ヒーローパワーで出現したトーテムも軽減対象となるのでヒーローパワーを使っていくだけでもマナが軽減される。
単体でプレイするよりも、味方の守りたいミニオンが居る時にプレイする事を心がける必要がある。
具体的には終盤における『サンダー・ブラフの勇士』を守るのに使えます。
ブラッドメイジ・サルノス
2マナのミニオンとしてはいぶし銀のような存在。
『ライトニング・ストーム』などの除去スペルや『精霊の爪』と相性が良い。l
『精霊の爪』と相性が良いので、先に『精霊の爪』をプレイするかセットでプレイしたい。
アジュア・ドレイク
ブラッドメイジ・サルノスと同様なプレイが可能な5マナのミニオン。
ミッドレンジシャーマン - デッキサンプル
ミッドレンジシャーマン(S31 EU 最速レジェンドレシピ)
ハリソン・ジョーンズを採用してウォリアーやミラー戦を意識したデッキ。
ミッドレンジシャーマン(S30 NA レジェンド1位)
風の王アラキアを採用したミッドレンジシャーマン。
1マナから2マナに修正の入った『岩穿ちの武器』を採用しているちょっと珍しいデッキ。
ミッドレンジシャーマン(S30 EU レジェンド1位)
『ファイア・エレメンタル』『進化を統べるもの』を採用。
プレイング
マリガンについて
『トンネル・トログ』『トーテム・ゴーレム』はキープ。
『炎の舌のトーテム』は1~2マナのミニオンが手札にあるならキープ。
1ターン
『トンネル・トログ』などを中心とした1マナのミニオンがあれば出して行きたい。
後攻なら1マナのミニオンが居ないなら1ターン目にコインを使って『トーテム・ゴーレム』を出してもOK。
2ターン
『トーテム・ゴーレム』があるなら出して行きたい。
次のターンは2マナしか使えなくなるがヒーローパワーは最低でも使える。
3ターン
2ターン目で『トーテム・ゴーレム』を出していると2マナしか使えない。
2マナであればヒーローパワーなどで構わない。
3マナがある場合は『マナの潮のトーテム』や『野獣の精霊』を使っていきたい。
相手がプリーストやウォリアーのコントロール寄りであれば『マナの潮のトーテム』は出して行きたい。
長期戦に備えてドローをしておくのは動きとして良い。
4ターン以降
盤面の維持をしながらコストの下がった『地底よりのもの』を出して行きたい。
出来れば『マナの潮のトーテム』など守りたいミニオンがいる状態で使っていこう。
ヒーローパワーを使いながらカードを温存して戦うことを意識していると相手とのハンド差で有利が生まれる。
後半戦で手札が不足した相手を見て『サンダー・ブラフの勇士』を出してゲームを終わらせに行きたい。